蘇我馬子
泥と血にまみれた手で、理想郷を築く。残酷で美しい国家の設計図
飛鳥時代。国の形がまだ定まらぬ大和の地。
彼は仏教と渡来技術を武器に新国家の骨組みを創り上げ、自らの障害となる天皇すら暗殺した冷徹な設計者でした。 暗殺と流血で玉座を血に染めた男が、誰よりも美しい水と緑の理想郷を私庭に築いていました。
蘇我馬子。
残酷な手を下す男が、最も先進的で優雅な文化を愛し、自邸の庭に広大な池を掘り島を浮かべました。同時代の者たちの目に、その姿はどれほど異質に映ったでしょうか。
残酷な政治闘争と、息を呑むような美意識。この相反する二つの顔の奥で、彼の内側では何が起きていたのでしょうか。
— noteの記事の導入部分より