孝徳天皇
誰もいない巨大な都で、彼は何を想う。 完璧な国家を創り、家族を失った帝
飛鳥時代、大化の改新直後の日本。
属人的な支配を終わらせ、日本初の巨大な中央集権システムを構築した第36代天皇がいました。孝徳天皇です。
血縁や情実で動く群臣たちの目に、感情を切り捨てて効率と機能性のみを追求する彼の姿は、冷徹な機械のように映ったことでしょう。 彼の強烈な意志に反発するように、中大兄皇子は皇祖母尊(皇極天皇)や天皇の妻である間人皇女、群臣たちをことごとく引き連れて飛鳥へ去ります。自らが造り上げた巨大で合理的な都の真ん中に、たった一人置き去りにされるのです。
血縁や情実がすべてを支配する時代に、彼一人だけが人間を排除した完璧な仕組みの中で取り残されました。この男の内側で、一体何が起きていたのでしょうか。
— noteの記事の導入部分より