楚の荘王
沈黙の淵で刃を磨いた三年間の孤独
紀元前7世紀の中国。
春秋時代の強国・楚において、若き王は即位するや否や、政務を完全に投げ出しました。三年にわたり昼夜を問わず酒色に溺れ、「諫言する者は死罪に処す」という冷酷な布告を出したのです。
同時代の他者の目に、彼は国を滅ぼす暗君として映りました。しかし、その自堕落な振る舞いの裏側で、彼の目は決して死んではいませんでした。周囲すべてが敵になり得る脆い玉座の上で、彼は「三年飛ばず鳴かず」の鳥のごとく、誰が真の忠臣であり誰が国を危うくする者かを見極めるため、死と隣り合わせの沈黙を保ち続けていたのです。
やがて決断の時を迎えた彼は、鬱憤を解き放つように立ち上がり、楚を覇者の地位へと押し上げていきます。その沈黙の奥底で、若き王の内側に何が起きていたのでしょうか。
— noteの記事の導入部分より