ゲルマニクス
熱狂に愛され、猜疑に殺された男。謀略の海に沈む無防備なる誠実
紀元1世紀初頭のローマ帝国。
初代皇帝アウグストゥス家の血を引く若き将軍ゲルマニクスは、権謀術数が渦巻く時代において、あまりにも無防備な誠実さを体現していました。
紀元14年、ライン河畔。冷遇に不満を爆発させた軍団兵たちが暴動を起こし、最高司令官である彼を新たな皇帝に推戴しようと狂乱します。しかし彼は、その熱狂の只中で「不忠者になるくらいなら死んだほうがましだ」と叫び、自らの胸に剣を突き立てようとしました。
絶対的な権力への誘惑を前にして、己の身を賭して既存の秩序を守り抜こうとした若き英雄。その純粋すぎる精神の内側で、一体何が起きていたのかを紐解きます。
— noteの記事の導入部分より