廉頗
誇りを守るため居場所を失った男。鞘に収まることを拒んだ、傷だらけの剛剣
戦国時代末期の趙国で、強国・秦の侵攻を幾度も防いだ歴戦の大将軍、廉頗。彼は常に戦場の最前線で命を懸け、武功という目に見える結果で自らの価値を証明し続けてきました。
武力と面子が支配する乱世において、彼はある日、上半身を肌脱ぎにし、罰を受けるための荊(いばら)を背負って文官の藺相如の門前へ赴き、深く平伏して謝罪するという信じがたい行動に出ます。血と汗を流した武功こそ絶対だと信じていた剛剣が、なぜ一切の誇りを捨て去り、己を深く恥じたのか。彼の内側で、一体何が起きていたのでしょうか。
— noteの記事の導入部分より