ガイウス・ユリウス・カエサル
絶対的な「己への盲信」が招いた光り輝く悲劇
「来た、見た、勝った(Veni, vidi, vici)」
「賽は投げられた(Alea iacta est)」
歴史上、これほどまでに短く、劇的で、人々の心を揺さぶる言葉を残した人物はいないかもしれません。古代ローマの英雄カエサルは、圧倒的な軍事的才能だけでなく、人心を掌握する天才でもありました。
若い頃、海賊に捕まり身代金を要求された際、「その額は私にふさわしくない。倍にしろ」と笑い放ち、さらには「解放されたら必ずお前たちを磔にしてやる」と宣言し、後日その言葉通りに実行したという破天荒な逸話を持っています。
莫大な借金を抱えながらも堂々と振る舞い、政敵でさえも許す寛容さを見せた彼は、自らの人生そのものを一つの壮大な劇場のように演じ切りました。
— noteの記事の導入部分より