平将門
弱者を庇い、すべてを焼く。理不尽に牙を剥いた「反逆の炎」
10世紀前半の関東地方。
朝廷の権威が絶対だった時代に、実力行使によって独自の国家を打ち立てようとした在地領主がいました。平将門。
彼の振る舞いは、同時代の者たちの目に底知れぬ恐怖として映ったことでしょう。
関東の荒野。常陸国司に追われた藤原玄明を庇い、彼は国府を焼き討ちにして、印鑰を奪い去ります。身分と権威がすべてを支配する平安の世に、追われる者を庇うためだけに国家の象徴を焼き払ったのです。それは、かつて正当な手続きを重んじていた彼が、後戻りのきかない一線を越えた瞬間でした。
なぜ彼は、己の破滅を予感しながらも、その炎を燃え上がらせたのか。彼の内奥で、一体何が響いていたのでしょうか。
— noteの記事の導入部分より