福島正則
一番槍に命を懸けた、愚直なる「忠義」の咆哮
計算高く立ち回る者だけが生き残る乱世の終盤。その濁流の中で、ひたすらに直情的な熱を放ち続けた武将がいます。豊臣秀吉の子飼い、「賤ヶ岳の七本槍」の筆頭として天下にその名を轟かせた福島正則。
戦場では血の匂いをまといながら一番槍に命を懸け、平時となれば石田三成ら文治派への怒りを隠そうともしませんでした。彼の中には「損得」という基準が存在しません。ただ、己の魂を震わせる主君への強烈な恩義だけがありました。天下が徳川へと傾き、かつての仲間たちが次々と保身へ走る中、不器用なまでに武士の誇りを貫き通し、ついには所領を没収される不遇の晩年。
効率や正解が支配し始めた新しい時代において、彼の生き様はひときわ青臭く、そして痛烈な美しさを放ちます。
— noteの記事の導入部分より