張儀
言葉の刃で天下を切り裂いた、最強の舌を持つ遊説家
紀元前4世紀の中国。
軍隊も領土も持たぬ異邦人でありながら、言葉ひとつで強大国の同盟を切り裂き、中華の勢力図を塗り替えていった男、張儀。
楚の国で無実の罪を着せられ、半死半生の凄惨な拷問を受けた夜。傷だらけで家に戻った彼は、嘆き悲しむ妻に向かって口を開け、「私の舌はまだ残っているか」とだけ問いました。「舌はあります」と答える妻に、彼は不敵に笑います。「それさえあれば、十分だ」。
すべてを奪われた底辺の暗闇の中で、己の舌のみを頼りに世界をひっくり返す決意を固めた瞬間。この男の内側で、一体何が起きていたのでしょうか。
— noteの記事の導入部分より