蒙驁
華やかな称賛より、消えない「仕組み」を残す

戦国時代末期の秦。
他国からのよそ者でありながら、実力のみで軍部を掌握し、天下統一の土台を築いた一人の大将軍がいました。|蒙驁《もうごう》。
突出した奇策よりも堅実な行軍を好み、奪った土地を行政区として容赦なく固定化していくその姿は、同時代の他者の目にひときわ異質に映りました。華々しい英雄たちが戦場を駆ける時代に、彼だけが敵の息の根を止める「地形の楔」を淡々と打ち込み続けたのです。
何の後ろ盾もない異国の地で、自らの存在価値をただ結果のみで歴史に刻み込もうとした彼の内側で、一体何が起きていたのでしょうか。
— noteの記事の導入部分より