古代ギリシャ
アルキビアデス
舞台を渡り歩く変幻自在の俳優
政局の反転によって死刑の危機に陥るやいなや、祖国をあっさりと捨て、昨日までの敵国へ逃げ込む。 普通なら暗殺に怯えるか、一生日陰者として生きるしかないはずです。
しかし、紀元前5世紀の古代ギリシャに実在したカリスマ的な政治家であり将軍でもあったアルキビアデスは違いました。 彼は、逃亡先である軍事国家スパルタでは「究極の質素・冷水浴生活」に平然と染まり、次に東方の超大国ペルシアへ逃げ込んだ際には、ペルシア流の豪華な宴や価値観に完全に同化し、現地のトップを骨抜きにするほど堂々と振る舞いました。
超絶的な裏切り者でありながら、行く先々でなぜか誰からも愛され、敵の懐に入り込んで歴史の表舞台の中心に躍り出続けてしまったのです。
文化も価値観も全く違う世界を渡り歩いた彼の内側では、一体どんな才能が動いていたのでしょうか。
— noteの記事の導入部分より