子路(仲由)
死の淵で結び直した「君子の冠」
孔子が最も愛し、そしてその直情的な性格ゆえに最も行く末を危ぶんだ弟子、子路。彼は粗野な武情の持ち主でありながら、孔子の教えに触れて儒学を志し、生涯にわたって師に直言し続けた稀有な存在です。
彼を表すエピソードには事欠きません。「約束を翌日まで持ち越さない」という苛烈なまでの誠実さ。新しい教えを聞くと、まだそれを実行していないうちに次の教えを聞くことを恐れたという、性急なまでの実践。
そして何より、衛の国で政変に巻き込まれた際の最期。彼は「君子は死すとも冠を免さず」と、敵の刃を浴びながらも冠の紐を結び直し、壮絶な最期を遂げました。彼の生と死を貫いていたのは、どのような原動力だったのでしょうか。
— noteの記事の導入部分より