中国・戦国
孟子
至純の正義は、なぜ孤独を伴うのか。王をも震え上がらせた「言葉の刃」
「君主が重大な過ちを犯し、諫めても聞かない場合は、王位から引きずり下ろすのが正しい」
絶対的な権力を持つ王の面前で、ただの学者がその王の首をすげ替える正当性を堂々と説きました。斉の宣王の顔色が一瞬にして青ざめました。
弱肉強食の嵐が吹き荒れる戦国時代の中国。富国強兵こそが唯一の正義とされた時代において、儒家教団を率いて諸国を渡り歩いた彼は、目先の利益を真っ向から否定しました。武力ではなく徳による統治という、途方もない理想をむき出しの刃のように突きつけていったのです。
同時代の者たちの目に、彼はどれほど異質な存在として映ったのでしょうか。これほどまでに過激で純粋な言葉を放つ彼の内側では、一体どのような熱が渦巻いていたのでしょうか。
— noteの記事の導入部分より