中国・戦国
公孫龍
「白馬非馬」の論理に殉じた、言葉の孤城
血で血を洗う戦乱の世において、屈強な武将や策士たちがひしめく趙の平原君の館。その喧騒のなかで、武力にも権謀術数にも関心を示さず、ひたすらに異質な言葉を放ち続ける思想家がいました。公孫龍。
彼は「白馬は馬にあらず」という常識の根底を覆す深遠な論理(白馬非馬論)を掲げ、ただひたすらに「名(言葉)」と「実(事物)」を厳格に一致させることに執念を燃やしました。
生き残るために誰もが実利を求めた乱世において、なぜ彼は、誰にも理解されないかもしれない「純粋な論理」に自らの生涯を捧げたのでしょうか。
— noteの記事の導入部分より