ヨーロッパ中近世
アメリゴ・ヴェスプッチ
大陸に名を刻んだ「詐欺師」の真実。「分析と規律」が変えた世界の形
未知の海へ漕ぎ出す船団の熱狂の裏で、彼は静かに物資の目録と資金の帳簿を照合していました。スペイン王室から初代水先案内人長(ピロート・マヨール)に任じられた、アメリゴ・ヴェスプッチです。
冒険家たちが黄金や神の奇跡を夢見る中、ただ一人、世界の不確かさを数字と座標に置き換えようとした男。彼の手には剣ではなく、羅針盤と帳簿が握られていました。なぜ彼は、ロマンに背を向け、冷徹な観測データを駆使したのか、その実像に迫ります。
— noteの記事の導入部分より