フランシスコ・ザビエル
信仰のためなら誇りすら使い捨てた。純白の祈りを届ける「変幻自在の聖人」
16世紀、極東の島国・日本。
清貧を誓い、俗世のあらゆる虚飾を捨て去ったはずの男が、異教の地の権力者の前で、あえて豪奢な南蛮の衣装を纏って立っている。彼の傍らには、見たこともないからくり時計や望遠鏡がうやうやしく並べられていました。
フランシスコ・ザビエル。
ヨーロッパから遥か海を越え、未踏の地へ新しい教えを運んできたその男は、神に仕える絶対的な聖性を背負いながらも、したたかな外交交渉を仕掛けていたのです。 純粋な祈りだけで生きるはずの彼は、なぜ自らの誓いを汚すかのような仮面を被り、俗世の権威をまとってまで、この地の人々の心に踏み込もうとしたのでしょうか。
— noteの記事の導入部分より